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足、腰の痛み しびれ

足、腰の痛み 脊椎すべり症

ボーイフレンドから、動けない「ヘルプ!」の電話がかかって来た。昨日から、引越し屋のバイトで忙しいはずなのに。アパートに駆けつけると、重いグランドピアノをかついだ瞬間から、腰痛、足の痛みで動けないのです。

実家の父が溝に脱輪した母の軽四を後ろから引っ張りあげたら、ぐきっと腰が痛くなり、3日も動けないなんて。歩くと、腰痛、足の痛み、下肢のしびれがひどいのです。

こんなとき、脊椎すべり症が疑われます。

脊椎は背骨のことです。すべり症って何でしょう。

脊椎は、椎骨とクッションの働きをする椎間板が腰まで重なり、内部には、脊髄や神経根が走っています。脊椎の下部、腰のあたりを腰椎といいます。腰椎の内部を走る脊髄神経は馬尾神経と呼ばれます。その馬尾神経が走る腰椎のトンネルを脊柱菅といいます。

腰椎の椎間板の前方に椎体、後方を椎弓があります。椎弓と椎体が離れ、脊椎がずれてしまったら、腰椎分離症といいます。椎弓が支えられないので椎体が前へずれ、ひどい腰痛、慢性的な腰痛、下肢痛が起きるケースを腰椎分離すべり症といいます。そして、椎間板の老化で椎体がずれ、脊柱菅が部分的に狭くなり、馬尾神経や馬尾から枝分かれした神経根を圧迫するケースを、腰椎変性すべり症といいます。腰椎変性すべり症の治療は、腰部脊柱菅狭窄症とほぼ同じです。

腰椎分離すべり症は、脊椎の骨折なのです。X線検査を行い、コルセットを装着し、消炎鎮痛剤を服用し、安静にします。痛みの激しいケースでは、ブロック注射も行います。腰痛が治まってきたら、脊椎のダメージをカバーするため腹筋を鍛えたり、体重をへらしたり、腰に負担のかからない姿勢をとることが、望まれます。牽引、温熱療法も効果があります。膀胱障害、歩行障害が起こったら、手術が提案されます。